かえでプロダクションはこんな会社 ABOUT

かえでプロダクションで働く

かえでプロダクションとは

こんにちは、代表の羽根です。
このページでは、株式会社かえでプロダクションについて話をします。
編集という仕事に興味がある方、教育関連の出版社業界に興味がある方、教材業界に興味がある方、弊社に興味がある方はご一読いただければと存じます。

INDUSTRY 学習参考書出版社と編プロ業界の話

株式会社かえでプロダクションは、小中高校生の学習参考書や教育に関わる教材を制作・編集・執筆する編集プロダクション(通称:編プロ)です。
この業界はまだまだ認知度が低いため、弊社がどういう業界にいるか、簡単に説明をします。

出版社と編プロの仕事

出版社の編集者の仕事とは…。ほとんどの人が「本を編集する」と思っているでしょう。それはもちろん間違いではないですが、正確には「自社の制作物の企画を立てて、刊行する」ことです。つまり、「自社の商品ラインナップ」を揃えることがメインです。そのため、編集者は企画を立て、進行管理をすることが多く、編集者自身が執筆作業をすることはほとんどありません。その他、持ち込みの企画であったり、作家の執筆作業を手助けしたり、ほかの仕事も多々ありますが、編集者=執筆者ではないことがほとんどです。
では、誰が執筆作業をするか。編集者はその企画にあった著名な作家やライターなどの個人に直接依頼する場合や、弊社のような編プロに依頼する場合があります。
依頼を受けた編プロは、その企画にあわせて執筆者を選定します。編プロが抱えている在宅スタッフの執筆者に依頼をすることもあれば、自分たちで執筆をすることもあります。原稿ができあがった後、組版・編集・校正作業を経て、刊行となります。
つまり、編プロは、出版社と異なり、「実際の現場の執筆・編集・校正」を最前線で行う現場です。出版社の編集者が立てた企画にそって、執筆・編集・校正を行うので、ちょっとした作家のような仕事内容です。企画を立てたいのであれば出版社を目指し、実際の本の中身を執筆・編集・校正作業をしたいのであれば編プロを目指すというとわかりやすいでしょう。
ただ、編プロ自体、ほとんど表に出ることがない業界なため、この業界を知らない人も多いです。そのため、初対面の方から「どんな仕事をする会社ですか」という質問に対して、私はよく「ゴーストライターを会社ぐるみでやっています」と答えています。社名は表に出ないですので、言い得て妙かなと思います。

※自社で執筆をする出版社もありますが、近年、少しずつ減っている印象です。

出版社の種類

ひとくちに出版社といっても、それぞれ得意分野が異なっています。趣味の世界には必ずと言っていいほど、その専門の出版社が存在し、マニアックな本を刊行している出版社の数はとても多いです。弊社は、その専門分野の中で「小学生・中学生・高校生の教育」に特化をしている出版社をクライアントとしている編プロです。ここからはその教育に特化した出版社に関する話です。

教育に関わる出版社の種類は大きく6つあります。それは…

① 教科書会社

教科書会社は文字通り、教科書を制作・販売している会社です。国から認可を受け、教科書をつくっています。英語・数学・国語・理科・社会の主要5科目だけで、それぞれ5社程度あり、副教科もあわせるとたくさんの教科書会社があります。

教科別発行教科書の出版社の紹介サイト(一般社団法人教科書協会より)
https://www.textbook.or.jp/textbook/publishing.html

教科書会社がたくさんある理由のひとつは、戦後の教育民主化の影響です。当時、GHQは日本が一致団結して戦った理由は「教科書が1つだった」からと考え、教科書を分散させることにしました。また、教科書の採択は地方の教育委員会に委ねており、国は教科書を制作する会社を認可するだけで、各教育委員会がどの教科書を使用するかまで、決定する権利はありません。

② 学校専用の出版社(学参系出版社)

学校専用の出版社(学参系出版社)は、教科書ではなく、教科書に付随するドリルやワーク、テストなどを制作・販売している会社です。教科書に準拠している教材が多いため、教科書会社との関連が深い会社もあります。
教科書に準拠している教材は、著作権の問題があり、だれもが制作をしていいわけではなく、教科書に関係する協会に加盟している必要があります。例えば、一般社団法人日本図書教材協会(日図協)のような協会です。

一般社団法人日本図書教材協会(日図協)
https://nit.or.jp/

そのため、個人の方が、教科書の内容をそのままに作成したオリジナル問題をネット上にアップすると、著作権法違反となりますので、ご注意ください。厳密に言うと、コピーもダメです。

③ 学習塾専用教材の出版社(塾用出版社)

学習塾をターゲットとした専用の教材を制作・販売している出版社です。学習塾の根本的な目標は、生徒の成績を上げ、目標とする学校へ合格させることです。学校は教育機関であり、次の学校への合格が目標ではなく、その学年に適した内容を指導・授業を行うことが目的なため、学習塾と学校はまったく異なる考え方をしています。
そのため、塾用出版社の教材には合格をさせるためのテクニックや、教科書とはまた違った解説をしていることが特徴です。その違いの有名な話のひとつに、中学入試に出てくる小学算数の「はしご算」があります。わり算の逆向きにした計算方法で、公立中学校の中学数学に学習する素因数分解で使用します。これを学習塾では、小学算数の公約数・公倍数の計算で使用しています。

一方で、塾用出版社の中には、さきほどの協会に加盟している出版社もいくつかあり、教科書に準拠している教材を制作・販売している会社があります。その教材は教科書の内容通りに制作されているため、学習塾だけでなく学校へ販売しているケースもあります。

ちなみに、塾用出版社の商品は書店などで店頭販売をしていないため、バーコードがついていないことが特徴です。

④ 模試会社

模試会社は、目指す学校に合格するために入試対策した模試を制作・販売している会社です。いわゆる「偏差値」はこの模試会社のテストを受験することで、自分の学力の現在地がわかります。
模試会社の特徴は、その地域の入試問題を分析しており、傾向と対策を考え、次年度の入試問題を予想するところにあります。予想が当たる・当たらないは別として、その目指す学校に合格するための基礎的な知識を身につけることができます。
ただ、昨今の子供の人数が減少している影響で、既存の商品だけでは厳しく、逆に商品ラインナップが増える傾向にあります。各都道府県はもちろんのこと、市町村レベルや特定の学校対策まで細分化されています。個人の要望により近づくようになってきています。
また、模試会社はテストを制作・販売するだけでなく、採点処理を行っているところも多いです。以前はアルバイトが手作業で採点をしていましたが、最近では自動採点システムを導入するなど、模試会社もさまざまな手を尽くしています。

⑤ 通信教材の出版社

自宅で通信教育をするために必要な教材を制作・販売している会社です。通信教育を取り囲む環境は年々、厳しくなっています。もともと通信教育は、地域性に関係なく、学習塾が近くにない子供たちや、さらなる成績アップを目指す子供たち、不登校の子供たちなどが多く利用をしていました。現在では、地方にも学習塾が増え、教育系アプリの増加など、必ずしも通信教育でないといけないという状況がなくなってきています。各社、あの手この手を使って、なんとか生き残りを模索しています。

⑥ 一般書籍をメインに扱う出版社

一般書籍というのはいわゆる本屋の店頭で販売をしている出版社です。店頭やネットで販売をしているので、誰もが購入することができます。英単語集や入試問題の過去問題集はこの一般書籍の部類に入ります。
最近では、教育系の本でも電子書籍が増えてきており、商品の多様化が進んでいます。

これら6種類の出版社はあくまでメイン商品で大きくわけたときの話です。なかには複数の種類の刊行物を制作・販売している出版社もあります。最近では、もともと⑥に分類される出版社が①に進出する、③の出版社が海外進出するなど、どの会社も生き残りをかけて、熾烈な戦いを繰り広げています。

教科書改訂期

かえでプロダクションがいる業界には繁忙期と閑散期があります。繁忙期は「教科書改訂期」と呼ばれています。日本の教科書は4年に1回、必ず教科書を改訂します。教科書が改訂されると、その付随するドリルやワークなど、すべて改訂をする必要が出てきます。その改訂作業をする期間のことを「教科書改訂期」といいます。そして、その中でも12年に1回、「大改訂」があります。「大改訂」とは教育指導要領がまるごと全部変わる改訂期のことです。それ以外は教育指導要領が変わらない「小改訂」と呼んでいます。
つまり…
4年ごとに 大改訂 → 小改訂 → 小改訂 → 大改訂 → 小改訂 …
と繰り返しています。
そして、改訂期と改訂期の間のことを「狭間」と呼んでおり、この「狭間」が閑散期になります。
以前は、小学校・中学校・高校が一斉に教育指導要領が変わったのですが、ゆとり教育を脱却するときに、「今年は小学校」「来年は中学校」「その次の年は高校」というように、1年ごとに改訂期がずれるようになりました。そのため、現在、この業界は3年間+αが改訂期で、1年+αほどの狭間となっています。

EDITORIAL かえでプロダクションで編集を学ぶ

かえでプロダクションでは、クライアントからさまざまな仕事の依頼を受けるため、教材編集の技術を一から身につけることができます。

執筆

ワードやエクセルなどのあらゆるパソコンソフトを駆使して、様々な問題の執筆を行います。パソコンの技術については、その都度、専門的な使い方を教えていきます。基本的には一人一科目を担当しますが、科目間で異動して他教科の知識を身につけています。

校正

校正の目を養います。単に間違いをチェックするだけでなく、なぜこの問題はここに配置されているのか、この問題は本当に正しいのだろうかと、執筆にも役に立つ校正技術が身につきます。

赤入れ

赤入れとは組版された誌面を赤ペンで修正指示を出す作業です。与えられた文字数や行数の中で、どうすればクライアントの要望を満たすことができるかを考えます。思い通りに指示を出し、それ通りに組版が修正できるようになれば一人前です。

オペレーター

在宅スタッフに仕事の依頼をします。仕事の規模が大きいときやスケジュールがタイトなときは、弊社の在宅スタッフに協力をお願いします。どうすれば依頼を受けてくれるのか、メールの文章の書き方から教えます。

組版

ワードやエクセルでつくった原案を、専用のソフトで版をつくることを組版といいます。版組みともいいますが、活版印刷のころから使われている用語です。自分が執筆した原案がきれいに組版されたときの感動は忘れられません。

WORK STYLE かえでプロダクションで新しい働き方をする

かえでプロダクションには独自のルールがたくさんあります。
これはまだ発展途上の会社だからチャレンジできることで、いいルールがあればどんどん採用していきます。

かえでルール

勤務時間は10時~19時だが、17時以降は自由に帰社してよいルール

かえでプロダクションでは月間変形労働時間制を採用しています。たとえば、金曜日の夜は18時から友達とご飯を食べに行く約束をした場合、木曜は9時に出社することで、一週間の労働時間数の調節をすることができます。自由に働ける反面、自己管理をしっかりと身につける必要があります。

社員全員が会社の顔になる

かえでプロダクションはまだ若い会社ですが、社員一人一人が責任を持って仕事に取り組める環境があります。積極的にチャレンジしていきましょう。

年間休日は125日

かえでプロダクションには同月内の振替休日、法定通りの有給休暇の制度がありますが、それに加えて、年間休日が125日あります。

手当の種類が豊富

かえでプロダクションにはいろいろな手当があります。
・自分の誕生月に現金10,000円が支給される「誕生月手当」。誕生月手当は配偶者の方も対象です。
・会社の近くに住むことで体の負担を減らすことが目的の「近距離手当」。近距離手当は最寄り駅によって2段階に分けられています。
・「残業手当」は1分単位で計算しています。
・仕事に関係のある資格を取得したときの「資格手当」。漢検、英検、TOEICといった検定が対象となります。

社員による経費利用制度

かえでプロダクションの社員は、毎月5000円まで会社の経費を利用することができます。自分の勉強をするための本や好きな文房具、社員同士のランチなども経費の対象となっています。経費をうまく使って自分のスキルをアップさせていくことができます。

育児手当

かえでプロダクションでは、18歳までの子供がいる社員には毎月10,000円の育児手当の支給があります。教育に携わる会社として、育児への支援を行っています。

会社の食事会はすべて無料

長期休暇に入る最終の出社日は、京都食事会を開催しています。この京都食事会はすべて会社負担で無料です。毎回、京都でしか食べられないようなお店をチョイスしています。食事がメインですので、お酒は飲みたい人が飲むスタイルです。強制参加ではないですが、毎回、社員の参加率が8~9割あります。

宅配ランチ

コロナ禍の中、誕生した新イベント「宅配ランチ」。会社の周辺にはたくさんの飲食店があるので、宅配を頼んで、みんなで食べようというイベントです。もちろん社員は無料です。毎回、3つのお店をチョイスし、その中から好きなものを好きなだけ注文するシステムです。寿司、うなぎ、海鮮丼、ステーキ、焼肉、オシャレなサンドイッチ、ダイエット用のランチまで、いろいろなお店の食事を楽しめます。現在、月1回程度のペースで開催しています。

お菓子食べ放題・ドリンク飲み放題

社内にはフリードリンクの自動販売機が設置されています。おそらく中小企業で常設しているのは日本初です。それに加えて、ウォーターサーバーもあり、紅茶やコーヒーも楽しめます。また、間食用のお菓子やカップ麺なども用意しているので、好きなときに好きなだけ食べています。何が欲しいか、たまに社員のリクエストを聞いています。

朝礼や会議は極力少なく

朝礼や会議は本当に必要なときだけしか行いません。何度も同じ議題を繰り返すことや、長時間にわたる会議は疲れるので、さくっとしましょう。

だれでもはじめからプロの人はいない

どんな専門分野においても、はじめからプロの人はいません。失敗するのは当たり前ですが、同じ失敗を何度もしないように気を付けることが大切です。謝るのは上司の仕事ですから、遠慮せずにどんどん積極的に取り組みましょう。

半年に一度の社員面談は昇給チャンス

かえでプロダクションは、年2回4・10月に基本給がアップする機会があります。半年間の自分の成長を確認し、次の半年間への課題を提示されます。全員いままでずっと基本給がアップしており、なかには1年間で基本給が10,000円以上アップした社員もいます。

WANTED かえでプロダクションが望む人物

かえでプロダクションはまだ京都の小さな会社ですが、必ずや業界大手へと成長させていくことを心に誓って、日々、業務に邁進しています。 かえでプロダクションをともに大きく育てていく仲間には、次のような方を望みます。

教材をつくることが好きな人

私は新入社員にいつもこう言います。
「まず自分が編集という仕事を好きになってください。」
好きこそものの上手なれではないですが、せっかく一日の大半を仕事に費やしているので、仕事そのものを好きになってほしいと心から願います。

小さな会社が成長することを楽しめる人

まだ組織と呼べるほどの会社ではありませんが、徐々に組織が必要になってきています。かえでプロダクションが大きくなるために、みんなで協力し合い、前に進める環境をともにつくりましょう。

なんでも一生懸命にできる人

才能というのは万人に与えられたものではありませんが、一生懸命に取り組むことは誰にでもできます。仕事を一生懸命することによって社会人として成長することができます。その頑張りは私が必ず評価します。

締め切りに対する責任感が持てる人

編集の仕事は職人であると私は考えていますが、スケジュールに対してルーズになってはいけません。クライアントとの信頼関係はスケジュールを守ることが大前提です。もちろんありえないスケジュールの仕事は私が調整します。

「かえで=楓」の花言葉の中に、「非凡な才能」というものがあります。

その才能のかけらを成長させ、かえでプロダクションで花を咲かせましょう。
かえでプロダクションとともに歩んでいける方を心よりお待ちいたしております。

株式会社かえでプロダクション
代表取締役 羽根大介

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