編集用語リスト WORD LIST
CONTENTS 編集用語もくじ
ア
青焼き(あおやき)
フィルムを特殊に加工した感光紙に密着して焼き付けたもの。印刷前に刷版を作製するにあたり,青焼きを使って最終確認と点検を行う校正のことを,青焼き校正という。
赤入れ(あかいれ)
原稿や校正紙に,朱字で修正の指示を加えること。
アキ(あき)
文字や行の間隔をあけること。全角1文字分あける時には「全角アキ」などど記す。
あたり(あたり)
誌面の中に図版や写真を入れる位置を示す印。番号を書いて、別紙を用意することが多い。図版や写真のサイズを書くこともある。
イキ(いき)
校正紙や原稿に修正の指示を加えたあとにその指示を取り消し,元の状態のままにすること。
イタ(いた)
活字の種類で,イタリック体の略。
一字下げ(いちじさげ)
文章の最初を1文字分余白にすること。段落の始まりを示す際に用いられる。
上付き(うえつき)
基準となる文字より上部にある添え字のこと。上付き文字。
内校(うちこう)
出版社などのクライアントへ校正刷りを提出する前に,印刷所で組版が完了した後に気づいた要修正部分を印刷所内で校正すること。
奥付(おくづけ)
書物の巻末にある,書誌に関する情報が記載されている部分。
おもに書名,著者名,発行者名(出版社名),印刷所名,製本社名,発行年月日などが記載される。
和書では最終ページにおかれることから奥付という。
帯(おび)
本の表紙やカバーに巻く帯状の紙。主に本についてのキャッチコピーなどが書かれている。
カ
菊版(きくばん)
①日本独自の原紙サイズで,縦939ミリ,横636ミリという寸法。
明治時代,アメリカの商社から輸入した印刷用紙が後に日本で浸透した。
その時の用紙に菊に似た花の商標がついていたことから,こう呼ばれる。
②①の紙を縦横とも4分の1(16折り)にした大きさで,縦218ミリ,横152ミリ。
A5判よりやや大きい書籍の寸法。
キャプション(きゃぷしょん)
写真や図版に付されている簡単な解説のこと。
文字のサイズを小さくしたり,書体を変えたりして,本文との区別をつけやすくしているものが多い。
級(級数・Q数)(きゅう(きゅうすう))
文字の大きさのこと。1級(Q)=0.25㎜。wordの10ポイントを級数換算すると,14級になる。
組版(くみはん)
ワードなどで原稿を作成したあと,インデザインなどの専用ソフトを用いて原稿通りに組み上げること。
ゲラ(げら)
完成したデータを試し刷りすること。
校正(こうせい)
組版された印刷物と原稿を照合し,誤字や誤植,体裁の誤りや不統一などを正すこと。
校了(こうりょう)
校正作業が完了し,本刷りができる状態になること。
小口(こぐち)
本の背以外の断面のこと。
小口は上下と背の反対の三方にあり,一般には背と反対側に部分のみを小口(前小口)という。
上の小口は天(てん)またはあたまといい,下の小口は地(ち)またはけした(罫下)という。
ゴチ(ごち)
活字の種類で、ゴチックやゴシックの略。
サ
再校(さいこう)
①初校作業のあとに修正内容を反映させて出力された,2度目の校正紙のこと。
②2回目の校正作業のこと。
三校(さんこう)
①再校作業のあとに修正内容を反映させて出力された,3度目の校正紙のこと。
②3回目の校正作業のこと。
初校(しょこう)
①原稿をもとに組版したあと,最初に出力された校正紙のこと。
②1回目の校正作業のこと。
タ
地(ち)
本の誌面の下部のこと。
天(てん)
本の誌面の上部のこと。
天金(てんきん)
本の見栄えをよくするために,本の上部に金箔を貼った状態にすること。
トジル(とじる)
ひらがなを漢字にすること。
トルツメ(とるつめ)
文章中の文字や記号などを取り,生じたスペースを詰めることから,「トルツメ」。
トルママ(トルアキ)(とるまま)
文章中の文字や記号などを取り,生じたスペースを詰めずにそのまま空けておくことから,「トルママ(トルアキ)」。
トンボ(とんぼ)
仕上がり寸法よりも大きな紙に印刷した後に,折って断裁する際の目印になる線のこと。
ナ
中黒(なかぐろ)
約物の一つで「・」と表し,同種のものを並列させて表すときの区切りなどに用いる。
中綴じ(なかとじ)
本の綴じ方の一つで,本の中央部分を針金や糸で綴じる方法。会報やパンフレットなど,ページ数の少ないものに用いられる。
念校(ねんこう)
校了する直前の最終確認として,念のために行う校正のこと。
ノド(のど)
本を見開きにした時に,内側の綴じている部分のこと。反対に,外側の開いた部分を「小口(こぐち)」という。
ノンブル(のんぶる)
本文のページの番号で使われる数字のこと。ページ数。
ハ
柱(はしら)
各ページの誌面外側に,書籍名や章,節などの見出しを表記したもの。
ヒラク(ひらく)
漢字をひらがなにすること。
ベタ組み(べたぐみ)
組版において,字間を空けずに文字を組むこと。単に「ベタ」とも。
マ
モノルビ(ものるび)
漢字1字ずつにつけるルビのこと。
ヤ
約物(やくもの)
句読点やコロン等の区切り記号,括弧やハイフンなどのつなぎ記号,しるし記号や繰返し記号など,記号類の総称。
ラ
ルビ(るび)
文字の上部等に表示される小さい文字で,振り仮名のこと。
A~Z
DTP(でぃーてぃーぴー)
Desktop Publishing(デスクトップ パブリッシング)の略。パソコンを用いて、原稿データを作成し、レイアウトを整え、版下の作成をするなど、書籍を印刷するために行う一連の作業のこと。