音声部事業譲渡

音声部事業譲渡

株式会社かえでプロダクションは、小学校・中学校・高校の学習参考書を執筆・編集・校正をする編集プロダクションです。2024年4月から社員14名となり、25~30歳代を中心とした若い編集社員を育成しています。会社としては、15年目に突入です。

さて、タイトルにもある通り、2023年12月末をもって、音声部を一般社団法人えがお・ワークラボさんへ事業譲渡しました。

もともとこの事業は、10年前、当時、大阪にあった関西テープリライト株式会社から事業を譲渡していただいたものです。業務内容は文字起こし・出張録音。おもな顧客は、一般企業はもちろんのこと、裁判関係を扱う弁護士事務所が中心でした。音声部の事業展開では、この10年間で、新たに京都・滋賀・広島・福岡・四国・東京都の弁護士協同組合に加盟し、順調に取引先を伸ばしていきました。さて、これからもっと伸ばすぞというタイミングでコロナ禍に突入。試行錯誤を繰り返していくなかで、創業以来、地道に足元を固めてきた編集部の業務依頼が順調な推移を見せ始め、会社として編集部一本で勝負していく決断をしました。

でも、ここまで10年間、ひたすら頑張ってきた音声部をなくすのは惜しい。文字起こしの技術を後世に残して、つないでいきたいという気持ちがあり、まずはこの文字起こし文化を引き継いでもらえる会社を探すことにしました。四方八方に声をかけた結果、私の意向に賛同してくれる会社がいくつか現れ、その中で、一般社団法人えがお・ワークラボさんに事業譲渡を決めました。

一般社団法人えがお・ワークラボさんは、社労士業務を中心として、愛媛・大阪・京都と展開している会社です。昨今、企業同士の揉め事だけでなく、経営者と雇用者、雇用者同士においてもいろんな揉め事が発生するようになってきました。こういった揉め事を解決するには、弁護士だけでなく、社労士の力も必要です。文字起こし事業をすることで、より企業に寄り添える社労士になるだけでなく、顧客も安心して任せることができる関係を築きやすくなります。こういったお互いの利害が一致し、今回の事業譲渡への運びとなりました。

このことが決まったのが、2023年6月。そこから半年かけて、弊社の音声部社員が少しずつ技術を教え、弊社が培ってきたものを伝えていきました。そして、2023年12月末で、弊社の音声部の新規業務受付を終了し、事業譲渡となりました。

ただ、わずか半年で、弊社が10年培ってきたものを伝えきるのは難しく、また、一般社団法人えがお・ワークラボさんが安心して、独り立ちできるように、現在も弊社の社員がフォローに入っております。一般社団法人えがお・ワークラボさんも、文字起こし事業を新しく立ち上げていただき、弊社の取り組んできた基本的方針を継続して、文字起こし事業に取り組んでいただいております。

弊社の音声部事業に、いままでご依頼をいただいてきた顧客のみなさまも安心して、一般社団法人えがお・ワークラボさんへご依頼できるように、弊社としても精一杯フォローをしていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

一般社団法人えがお・ワークラボ https://egaoworklabo.or.jp/