文字起こし
- 2018.10.10
- 音声部の話
弊社は学参系編プロだけでなく、文字起こしの仕事も行っています。
この仕事は、大阪で長年、文字起こしをされた方から、2014年に弊社が事業を継承したものになります。おもな仕事内容は、企業の会議議事録や先生の講演会、医者の対談、弁護士から裁判資料の作成など、録音された音源を耳で聞き、文字で入力をしていく作業です。
文字起こしという仕事をやってみるとわかるのですが、話している人の顔や話している様子を見ずに、音声だけで人の声を判別することは思ったよりも難しいです。兄弟や姉妹のように、似たような声の持ち主の方々の会話となると、「え?いまのどっち」みたないことが多々あります。これが双子だったらなおさらです…汗。
また、文字起こしは先入観の持ち方1つで、聞こえ方が変わってきます。会話の内容に出てくる専門的な用語の知識があるかないか、文字起こしをしている人の経験が大きく左右されます。知っていることであれば、すぐに会話の内容を理解することができるのですが、まったく知識のない分野の話を聞くと、何の話かさっぱりわからないです。
そういうときはネットで検索しながら、用語を調べつつ、できるだけ丁寧に文字起こしを行います。それでもわからないときはわからないのですが…汗。
聞きづらい音源のときは、社員から「この音声はいま何て言ったか聞いて!」とリクエストされることもあり、総じてわいわい言いながら楽しく作業をしています。
私は基本的に大変な作業のほうが楽しくて好きです。やり切ったときの達成感はもちろんですが、この危機的な状況をどうやってクリアしていこうかと、頭の中をフル回転させて、「あ~だ、こ~だ」とブツブツいいながら、仕事をこなすのが単純に楽しいです。そんな様子なので、私の隣に座っている社員は私の独り言の声が大きいことにだんだん慣れてきているようです笑。
「どれだけ大変な作業でも楽しくやりがいをもって取り組む」ということは、ハナから「大変だから嫌」と思わずに、「大変だから自分しかできない」と自分に特別感を与えるという心の持ち方1つで随分と気楽になるものです。