教材のつくり方

教材のつくり方

現在、学習用教材の出版社の教材のつくり方は、問題執筆と編集は編集プロダクション(以下、編プロ)もしくは個人の方へ依頼し、組版は組版会社や個人のデザイナー、印刷は印刷会社へ依頼することが主流です。

出版社がイチからすべてをつくっている会社もありますが、商品点数の増加に伴い、出版社では企画をつくったり、進行管理や原稿整理をすることがメインになっています。

そのため、実際の問題を生み出して、執筆作業をするということは編集プロで行われているといっても過言ではないです。

弊社の場合ですが、執筆作業はワードかエクセルで行っています。表や図版の作成はCADで作成することもありますし、フリーのイラストをダウンロードしてきて、仮で貼り付けることもあります。この執筆作業を原案作成と呼んでいます。

原案ができたあと、クライアントにチェックをしていただき、修正作業を行います。できればこの修正作業を減らすためにも、事前に少しでも多くの情報が欲しいところなんですね。

原案が確定したあと、専門の組版会社にてインデザインできれいに整えます。弊社が提携している組版会社は、京都で長年にわたり、この業界の組版と印刷を行っている会社で、学参系にとても強い組版所です。高校数学の難しい数式もできますし、国語の縦組みもできます。

組版された最初のデータを初校といいます。ここからは編集の出番です。校正作業を繰り返し行い、校正結果を集約し、どんどん完成形へと近づけていきます。

早ければ再校で終わることもありますし、五校・六校と延々と続くこともあります。あまり時間がかかりすぎると、スタート時と想定していたものと別のものに仕上がることがあるので、できればパパっと進めたいですね。

そして、無事に完成すると「校了」になります。たまに「責了」もあります。「校了」とは文字通り、「校が終了すること」を差しています。「責了」は「最後の修正は弊社に任せて、修正ができたら校了してくれ」という意味です。

その校了データを印刷し、本は完成します。

ただ…最近、クライアントさんの中で「コスト削減のため、インデザインで原案執筆してほしい」という打診がまれにあります。インデザインで執筆したほうが組版代が浮くという発想ですね。

もしかしたら将来的にそれが主流になるかもしれないですが、今回の改訂期ではまだまだ試験段階のようです。

組版用のソフトウェアの進化はものすごいスピードで進んでいますので、なんとか私も取り残されないように対応していきたいと考えています。