教科書改訂期とは

教科書改訂期とは

日本の教科書は4年に一度、改訂があり、12年に一度、大改訂があります。2020年はちょうど大改訂の年に当たります。東京オリンピックの開催だけでなく、教育も大きく変わるんですね。

前回の大改訂のときもそうだったのですが、今回の大改訂は小学校・中学校・高校と全面実施が1年ずつずれます。

小学校 → 2018年教科書検定 2019年教科書採択・供給 2020年全面実施

中学校 → 2019年教科書検定 2020年教科書採択・供給 2021年全面実施

高校 → 2020年教科書検定 2021年教科書採択・供給 2022年全面実施

当然なのですが、教科書が変わると、もちろん教科書に付随する教材…たとえば、教科書ガイドや教科書ドリルといった、すべての教材が変わります。教科書だけ変わっても、練習する教材がそのままというわけにはいかないですからね。

そこで、みなさん、疑問に思ったことないですか。

新しい教科書が出ると同時に新しい教材ができあがっており、それが先生や生徒の手元にわたっています。これらの新しい教材はいったい、いつ、誰がつくっているのだろうかと…。

流れからだいたいわかると思いますが…。

そうなんです。教科書が発表されると同時に、一斉に日本全国の出版社および教材の編プロや個人の執筆者・校正者・編集者たちが血眼になってつくり始め、できれば10月までに発売にこぎつけます。難しければ年内、いや、1月、いや、印刷と発送のことを考えると2月…ここがデッドラインですね。

弊社もすでにいくつかの予約をいただいており、2019年は小学生用教材の作成を行い、翌2020年には中学生用教材の作成を行います。というかすでにいろいろと動いています。

改訂期はざっくりと通常の仕事量の4倍と言われています。商品点数が増えたのでもっと多いかもしれませんね。ただ、昨今の働き方改革との兼ね合いで、クライアント側にも別の事情が生まれてくるでしょう。

今年の改訂期はどうなるのか、どう乗り切ろうか…弊社の社員たちは順調に成長しており、とても頼りになるので、私自身は今年の改訂期をとても楽しみにしています。