2024年小学校教科書改訂

2024年小学校教科書改訂

株式会社かえでプロダクションは、小学校・中学校・高校で使用されている教材を編集するプロダクションです。英数国理社の5科目を中心として、ワークやドリル、テストだけでなく、WEB系の教材の制作協力もしております。

さて、2020~22年と続いた小学校・中学校・高校の教科書改訂が終わり、ほっと一息かと思いきや、もう次の教科書改訂の時期がやってまいりました。前回の教科書改訂は「大改訂」でした。「大改訂」とは12年に一度、教育指導要領が大きく変わることで、教科書そのものが一変されます。

通常、教科書は4年に一度、改訂をするので、小改訂→小改訂→大改訂というスパンになります。つまり、2020年4月に改訂された小学校の教科書は、次に2024年4月に新しい教科書に変わります。

「小改訂」とは、教育指導要領はそのままで、教科書の微調整が入る改訂となります。ただ、微調整と言っても、教科書メーカーの売上・シェア率に影響するので、科目によっては大きな修正を入れてくる教科書もあります。教科書は、その地域に一度採用されると4年は使い続けるという暗黙の了解があるので、教科書メーカーは改訂期ごとに改訂方針の戦略を練ってきます。といっても、公正取引委員会の問題があるのでシェア率には上限があるのですが、それはまた別の話…。

ちなみに、今回の改訂のスケジュールは

2023年4~5月 小学校の新しい教科書の見本本が発表される

2023年内中 小学校の新しい教科書の供給本が確定する

2024年1~3月 各教育委員会がどれを採択するか決める

2024年4月 小学校の新しい教科書の使用が始まる

となっています。

今回は「小改訂」なので、内容自体は大きく変わることはないと予想されており、「教科書のデジタル化」のほうに目が向けられている印象です。前回の教科書改訂では指導書にQRコードがついて、動画を見れるようになったので、この改訂でどういう段階までデジタル化が進むのか、とても楽しみです。

兎にも角にも2023年4~5月の教科書の見本本発表を待ちましょう!